アルタシア・レガシィ

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アペンディクス

目次


ケルド大陸の歴史

《大崩落》とアルタシア
 ケルド大陸がそう呼ばれるようになった時期は、今から1000年ほど前の《大崩落》の直後で、ケルドは「災いの地」を意味する古い言葉です。《大崩落》とは、それまでの文明が《災いの門》から溢れた病魔や災害、天変地異によってことごとく破壊された出来事で、それ以前の記録や技術は一切失われてしまったと伝えられています。人々は困窮し、混迷の中で多くの命が失われ、絶望の淵に立たされていました。
 そこへ一人の旅人が現れます。異邦からやってきたというその旅人は、銀の鎧にふた振りの剣を携え、大地に平穏をもたらしたと伝えられています。名前は伝わっていませんが、その姿は人々の記憶に強く刻まれ、『希望アルタシア』と呼ばれるようになりました。
 アルタシアはケルドの地に平穏が戻るとどこへともなく姿を消しました。その時期ははっきりとは分かっていませんが、去る直前、彼は一人の女性に『秘密』を授けたと言われています。これが今日日《アルタシアの遺産》と呼ばれているもので、その正体について長らく議論が交わされてきました。死者を蘇らせる力であるとか、不老長寿の薬であるとか、前文明の技術であるとか、しかし、誰もそれを確かめることはできていません。《アルタシアの遺産》はローザリア聖教の教皇が代々受け継ぎ、秘匿してきたからです。
ローザリア聖教がもたらした秩序の時代
 はじめにアルタシアから《遺産》を授かった女性の名は、ローザリア。彼女はアルタシアを救世主と崇め、同じく彼を記憶しようとするものたちを集めました。彼女はアルタシアの言いつけに従い、《遺産》を秘匿し、自身の後継者にのみそれを引き継がせました。やがてその集団はローザリア聖教と呼ばれ、ケルドの秩序を担う組織へと成長していきます。
 ローザリア聖教は大陸中央部の海に浮かぶ孤島ローザリア島に本部を置き、諸国に対し強い影響力を持つようになりました。今日、大陸を支配する二大国家、グランベル帝国皇帝とガレリス同盟の継嗣は教皇オルドレッドの曾孫にあたります。ローザリア聖教の教えは広く浸透し、ケルドの地はぬるま湯のような平穏に浸かっていました。
教皇オルドレッドの死と大戦勃発
 しかし、大陸歴1062年、突如としてその平穏は崩れ去ります。
 何者かによって教皇オルドレッドが暗殺され、《遺産》の継承権を巡ってガレリス同盟とグランベル帝国の間に争いが起こったのです。《遺産》を求める両国はお互いを教皇暗殺の首謀者として糾弾し、戦火は大陸中に広がりました。
 ローザリア聖教は教皇の死により混乱し、次の指導者を選出できないまま、二国への影響力をも失いました。秩序の体現者として争いを止めようと働きかけていますが、ローザリア島を守ることで精一杯となっています。
グランベル帝国とガレリス同盟
 そんな中、グランベル帝国は先帝マティアスの戦死と同時に新たな皇帝を戴きました。弱冠18歳の少年、先帝マティアスの一人息子であるエミルユール=エルツェ=グランベルです。エミルユールは争いを好まない心優しい性格で民から慕われていましたが、政治的立場は弱く、《遺産》と敵討ちを求める声を押さえることが出来ずにガレリス同盟への侵攻を許しています。
 対するガレリス同盟側は、盟主ゴーウェンの戦死を以ってその娘であるユリアベル=オルム=アーディーンを新たな盟主に据えました。ユリアベルは帝国に奪われた地を奪還するため、戦争の継続を宣言します。
 こうして《大崩落》以来の混迷が大陸中を覆うことになったのでした。

NPC一覧

ガレリス同盟

❖ユリアベル=オルム=アーディーン

【年齢】18歳 【性別】女
【種族】人間 【加護】ダナン
「アルタシアの遺産は、我らが継承する。栄えある明日のために」
 16の諸国からなるガレリス同盟の若き盟主です。アーディーン王国の君主であり、ローザリア聖教の前教皇オルドレッドの曽孫にあたります。系図上同じ立場であるグランベル皇帝エミルユールとアルタシアの遺産を巡って争っています。苛烈で勇ましい性格であり、自ら陣頭指揮を取ることも多く、為政者としてはまだまだ未熟ですが、決断力に優れ、戦時という混乱の中でも同盟が瓦解しないのは彼女の求心力あってのことと言われています。
 普段は気丈に振る舞っていますが、年頃の少女らしい一面を見せることもあり、侍女であり姉代わりでもあるクローネを連れ立って市井を歩くことも珍しくありません。

❖クローネ=メルク

【年齢】27歳 【性別】女
【種族】人間 【加護】ケルクス
「姫様、あまり無茶難題を周囲に申しませぬよう……」
 ユリアベルの側近であり相談役です。ユリアベルにとって姉のような存在であり、公私ともに頼れる存在です。流行病で病没した家族を蘇らせたいとアルタシアの遺産を求めています。従者として求められる以上の能力を持ち、密かに要人暗殺や政敵排除なども行っているようです。
 実はユリアベルの異母姉であり、妹を誰よりも大切に思い、その敵を決して許しません。冷徹な仮面の下には家族を想う心があり、一方でルーカスとは相性が悪く、彼の前ではどうも調子が狂う模様です。

❖ルーカス=グルムバルグ

【年齢】53歳 【性別】男
【種族】人間 【加護】オクス
「この老体もまだまだ役に立つ。若い者には負けんよ」
 ユリアベルに仕える騎士であり軍将《四雄》の一人で、グルムバルグ王国の君主です。豪胆豪快な大男で、重厚な鎧を着込み、巨大な戦斧を振り回して戦います。実質ガレリス同盟軍の将であり、ユリアベルとともに戦場を駆け抜けます。
 妻子を帝国兵に殺されたことから、帝国に並々ならぬ憎悪を抱いており、帝国との戦いにおいては鬼神の如く立ち回ります。

グランベル帝国

❖エミルユール=エルツェ=グランベル

【年齢】18歳 【性別】男
【種族】人間 【加護】イベリス
「民が望むのなら……僕はそれを手に入れなければならないでしょう」
 先帝マティアスが崩御したことで急遽皇帝に即位した少年です。病弱で争いを好まない優しい性格であり、此度の戦に心を痛めています。
 抜きん出た魔術の才能にくわえて諸学に通じ、決断力には欠けるものの思慮深く聡明です。平時の君主としては非常に優秀で、先帝に仕えていた重臣たちからも期待されている一方、戦時の能力は疑問視されており、軍部内に皇帝派と急進派を生む要因となっています。
 側近のアリスティードに全幅の信頼を寄せ、兄と慕っており、常に連れ立って歩き政策の相談などをしています。戦場に出向くことは少ないながら、慰問は積極的に行なっているようです。

❖アリスティード=エルツェ=ランデン

【年齢】26歳 【性別】男
【種族】人間 【加護】フォドラ
「私の使命は、陛下を側でお支えすること」
 皇帝エミルユールの側近であり、指南役の騎士です。皇帝に忠誠と剣を捧げる軍将、《五剣》のひとりでもあります。ランデンという山あいの小さな領地を治め、善政を敷いていることから多くの民から支持されています。悪には容赦なく、弱きものには慈悲深く、君主の手見本のような高潔な精神の持ち主で、剣の扱いに秀でています。また、母親から古の火の魔術を継承しており、剣と魔術を組み合わせた独特な戦い方をします。
 領地に病気がちな妹がおり、エミルユールにその影を重ねています。

❖テーオバルト=クラフス

【年齢】22歳 【性別】男
【種族】人間 【加護】ダナン
「この戦いの先に希望があるのならば、迷うことはない」
 グランベル帝国軍の若き軍師です。数々の勇将をまとめ上げるカリスマと、難局を乗り越える幸運と軍才を持ちます。時に犠牲を厭わない戦略への批判はありますが、その実力と実績は誰もが認めるところです。軍部内の派閥争いには手を焼いているものの、帝国が分裂せずに済んでいるのは彼の手腕によるところが大きいと言われています。
 仕事は私情を挟まずにきっちりこなす性格ですが、恋多き男で、真面目とは言い難いかもしれません。しかしエミルユールには忠実に仕え、公私ともに皇帝を支えるべく行動します。
 先帝の隠し子——という噂もありますが……。

ローザリア聖教

❖キーリ=アドラステラ

【年齢】17歳 【性別】男
【種族】人間 【加護】ユークレクス
「……俺は聖女ローザリアのようにはなれない。それでも、出来ることがあるなら」
 教皇代理として、教皇オルドレッド亡き後のローザリア聖教を支える少年です。二刀流の剣士であり、聖騎士団を率いてローザリア島を防衛しながら、戦争を止めるために東奔西走しています。教皇代理として選ばれたのは、彼が聖人アドラステラの末裔であり奇跡を行使する力を持っているからとされますが、真偽のほどは定かではありません。本来は人当たりの良い性格をしていますが、今は使命と重責によりどこか張り詰めた空気をまとっています。また、敬虔な信徒である一方、戦いを楽しむ矛盾を抱えてもいます。

❖ソフィア=エレス

【年齢】25歳 【性別】女
【種族】人間 【加護】ユークレクス
「はいはい、お布施はこちらですよ〜」
 ローザリア聖教に最近帰依した元商人の修道女です。調子のいい性格で、どんな失敗をしても前向きに考える精神の持ち主です。贅沢をしにくい教団内において彼女の金勘定はやや浮いており、特に年配の信者からはあまりいい顔をされていませんが、会計係としての能力は高く、信頼されています。お金儲けのあるところに現れては「布教よりも美味しい話」を優先させる悪い癖があります。

❖ストラウス=テレジア

【年齢】62歳 【性別】男
【種族】人間 【加護】アヴィオル
「老人をこき使うでないわ。……まあ、話し相手は欲しかったところだがの」
 辺境に引きこもっていた元大司教です。教皇オルドレッドの崩御を受け、キーリによって呼び出されました。魔術も武器も使えませんがかなりの切れ者で、聖騎士団の軍議には必ず顔を出しています。何かと小言の多い御仁ですが若い者たちと関わるのを内心楽しみにしており、長年悩まされていた腰痛から解放されたこともあっていろんなところに姿を現してはお茶を飲んでいくようです。

その他の勢力

❖ヴァングライア

【年齢】42歳 【性別】男
【種族】人間 【加護】シュディア
 “宵の銀獅子”に所属するベテラン傭兵です。隻眼でありながら高い戦闘力を持ち、仲間たちから信頼されると同時に、敵に回すべきではない人物として恐れられています。本人はいたって気さくな性格で、「宵越しの金は持たぬ」ことを信条としています。

❖ディアーネ

【年齢】17歳 【性別】女
【種族】ミオル 【加護】ロドマー
 ルードル商会のいち商人の少女です。ミオルというふさふさした獣のような耳と尾を持つ小柄な種族で、そのなかのヨルトコ族という少数民族の出身です。主に傭兵相手に儲け話やアイテムを売りつけています。神出鬼没で、大陸中のどこにでも姿を現します。

❖セルジュ

【年齢】16歳 【性別】男
【種族】人間 【加護】バキア
 “蛇毒”に所属している暗殺者です。大戦で家族を奪われた彼は復讐鬼として武器を取り、戦を主導する権力者たちに牙を剥きます。復讐以外に生きる意味を失っている彼の心に、届く言葉はありません。


組織一覧

ガレリス同盟
 ケルド大陸の西を支配する諸国同盟です。16の国からなり、盟主はアーディーン王国の女王ユリアベル=オルム=アーディーンです。ガレリス同盟に所属する国々の大地は肥沃で耕作に向いており、豊かな資源にめぐまれています。盟主は16の国家元首の持ち回りでしたが、前盟主のゴーウェンが任期中に戦死したこと、遺言によりそのあとを娘のユリアベルに託したことから、彼女が新たな盟主として就任しました。しかしいくら戦の才があるとはいえ、まだ年若い彼女の未熟さを見抜いている君主たちも多く、帝国に付け入る隙を生み出してしまっています。もちろん、ユリアベルもそのことに気づいており、その才能とカリスマ性で以って同盟内の結束を高めようとしています。
 同盟軍は共通の訓練要綱を有しており、これにより複数の国の軍隊が集う戦場でも同じ合図で指揮を執ることができます。しかしこれは逆に言えば手の内が同一ということもあり、暗号や合図を解読されてしまうと途端に瓦解する危うさも持ち合わせています。平野が多い地勢ゆえに騎馬部隊が中心で、高い機動力と火器による面制圧を得意としています。また、同盟軍には《四雄》と呼ばれる4人の実力者がおり、盟主の下、総督として軍を率いています。
グランベル帝国
 ケルド大陸の東を支配する大帝国です。首都はルドリアで、領土の北に位置しています。皇帝はかつて《優皇子》と慕われたエミルユール=エルツェ=グランベルです。争いを好まない心優しい性格の彼は即位直後にガレリス同盟に和睦を申し出ましたが、復讐に燃える同盟はこれを一蹴し、戦争の継続を宣言します。帝国内部も同盟への反発が強く、なにより《遺産》を求める声が大勢を占め、エミルユールは心を痛めています。
 帝国は山がちで資源に乏しく、冬は飢餓に見舞われることも珍しくありません。エミルユールの魔術研究の成果により少しずつ改善していますが、十分ではありません。帝国が同盟の豊かな資源や《遺産》の力を求めるのは自然の成り行きでした。
 帝国軍はそれぞれの領地の領主が所有する私兵から成っています。飛竜に乗って戦う竜騎士を中心に、遠隔攻撃を得意とする魔術師を加え、巧みな戦術で敵を翻弄します。また、帝国軍には《五剣》と呼ばれる5人の実力者がおり、皇帝の下、総督として軍を率いています。
ローザリア聖教
 古くからケルドの地の秩序を担ってきた宗教です。《託宣の聖女》ローザリアから代々教皇に《アルタシアの遺産》が継承されてきました。《遺産》の秘密を知るのは教皇のみであり、その死によって継承されます。しかし、教皇オルドレッドは存命中に後継者を明らかにしていなかったため、今《遺産》がどこにあるのかわからずじまいになっています。ローザリア聖教内部では《遺産》を受け取った後継者探しが行われていると同時に、泥沼状態の二国の戦争を止めようと奔走しています。
 現在教皇代理として就任しているのは、聖人アドラステラの末裔である少年キーリ=アドラステラであり、年若いながら聖騎士団を率い、ローザリア聖教総本山のあるローザリア島を守っています。
ダーナトラムの末裔
 ローザリア島のあるダーナトラム海で幅を利かせる海賊団です。船長はとある島国の海軍大将であった男で、自由を求めて部下を連れ海に出たと言われています。豪胆にして奔放、古き神ダーナトラムの加護を得ていると言われるこの海賊団は、嵐の中でも沈むことなく、ローザリア聖騎士団や同盟軍、帝国軍を相手取り暴れまわっています。
宵の銀獅子セラ・リオル
 ケルド大陸で最も規模の大きい傭兵団です。大陸中に散らばっており、金次第でどんな仕事も請け負うと言われています。その規模の大きさから戦場で所属の傭兵同士が鉢合わせることもあるようですが、彼らはたとえ昨日食事をともにした仲間であろうと、敵としてまみえたからには手を抜くことなく命のやり取りをする、厳しい掟に従っています。
ルードル商会
 どの国にも所属しない自由都市ルードルに本拠を置く巨大な商会です。その手はガレリス、グランベル、ローザリアの三国に深く及んでいると言われ、決して無視できない存在となっているようです。三国に武器を卸しているため、死の商人と揶揄されることもままあります。
蛇毒
 この組織について多くのことはわかっていませんが、光あるところの影として存在しています。蛇毒という名も誰が呼び始めたのか、彼らの正体を真に理解しているものはいません。構成員ですら、組織のトップを知りえないのです。彼らは圧倒的な情報網を用いて大戦で利を得ていますが、対価さえ支払えば求める情報を譲ってくれると言われています。

魔術と魔術師

 魔術は、《大崩落》にその端を発すると言われています。未だ謎に包まれている《災いの門》から溢れ、あらたな地の理となった混沌をすくい上げ、変化させるのが魔術です。災いをもたらす力、災いからもたらされた力として恐れられもしますが、世の真理に至る道筋としても理解を得ています。火を熾す、水を操る、風を生む、土を豊かにする等々、長い歴史の中で、魔術は人々にとってなくてはならないものへと成長しました。
 魔術を扱う人々は魔術師と呼ばれます。魔術の発祥の地であるグランベル帝国では魔術師は重宝され、大きな支援を受けられます。ガレリス同盟においては、豊かな土地と文化基盤が早期に再形成されたことから魔術が発達せず、また、災いと同じ力だとして忌避されがちです。とはいえ、魔術師だからといって露骨な差別を受けることはありません。ただ、物珍しさに驚かれることでしょう。
 グランベル帝国には、魔術師を育成するための機関があります。それが《叡智の書殿》です。魔術を生み出した《原初の魔術師》を創始者とし、彼の12人の子弟がそれぞれの得意分野を「学部」として設置しました。帝国の子供達は幼いうちに、最低でも6年間この《叡智の書殿》の生徒として過ごし、学を修めます。同機関を卒業後はさらに6年間魔術を学ぶ道が用意されており、学者や国の要人といったものたちの多くは《叡智の書殿》の卒業生です。


ケルドの神々

 ケルド大陸には神が実在します。彼らは《災いの門》が開くと同時にこの世に現れ、その力を振るいました。《大崩落》の原因ではないかと囁かれる一方で、彼らは彼らの論理で人々と関わりを持っています。彼らは人と言葉を交わすことはありませんが、自らを信じるものに加護を与えます。

戦神ダナン
 グランベル帝国内で主に信仰されている男神です。力強く、勝利を司るとともに、戦争や不和の象徴でもあります。裁神フォドラの弟であり、折り合いは悪いのですが、兄の下した裁決には従います。彼に従う者はその猛々しさを受け継ぐと言われています。
医神ケルクス
 ガレリス同盟内で主に信仰されている女神です。医療従事者の守護神であり、万病を癒す薬が入った壺を持っているといいます。彼女を信じる者は癒しの加護を得ると言われています。
裁神フォドラ
 戦神ダナンの兄であり、裁定を司る神です。グランベル帝国内で主に信仰されており、過激で短気な弟神をたしなめる役です。裁判官の守護神として祀られ、彼の信頼を得るものは曇りなき眼を持つと言われています。
太陽神ナリオン
 陽の光をまとった女神です。月神ロドマーの双子の姉であり、星神アヴィオルの妹です。無邪気で明るく、神々の中では最も人々に近しいと言われています。物静かで大人しい妹神ロドマーと交代で大地を見守っているとされています。彼女の寵愛を受けるものは火による傷を受けません。
復讐神バキア
 十二神の中でもおどろおどろしく、あまり表立って信仰されることのない小神です。が、争いがあるところに姿を現し、求められれば戦神ダナンと並びたつ力を持つと言われています。命が安らかに眠れることを願う冥神シュディアとは、折り合いが悪いようです。彼に与する者は、裂傷に苦しむことがないと言われています。
知恵神ミュドラ
 十二神の中で最も知恵ある神、それがミュドラです。幼子の姿をしていますが、それは仮の姿で、本来は小さな老婆なのだと伝えられています。神々のまとめ役であり、横暴な神々もその声に耳を傾けます。知を求めるもの全ての守護神であり、命の歴史を全て記録していると言われています。
星神アヴィオル
 全天に輝く星々を司る神です。太陽神ナリオン、月神ロドマーの兄であり、《大崩落》によって困窮するケルドの地にアルタシアを招いたと伝えられています。聡明で慈悲深い神であり、人々とは距離を置きながらも常にその営みを見守っていると言われています。
月神ロドマー
 月の光をまとった女神です。太陽神ナリオンの双子の妹で、星神アヴィオルは兄にあたります。姉神ナリオンとは対照的に慎ましやかで表舞台に出ることは少なく、命の眠りを見守っています。神々の中では除け者にされがちな冥神シュディアとは親友同士です。
地神オクス
 岩や鉱石が集まった体をしているとされる、大地の神です。戦神ダナンを押さえつけることができる力を持つと伝えられています。ケルド大陸中で信仰されており、太陽神ナリオンと並んで信徒数が多い大神です。彼の慈愛を受けるものは、災害から身を守ることができると言われています。
慈愛神イベリス
 幼い少女の姿をした女神です。グランベル帝国で主に信仰されており、裁神フォドラと戦神ダナンの妹です。戦いで傷ついた人々を受け入れ、罪を犯した者たちに赦しを与えると言われています。彼女の友として認められれば、寒さに苦しむことはないと言われています。
冥神シュディア
 死と死後の世界を司る神です。月神ロドマーとは親友同士で、同一視されることもままあります。彼は死後の魂が安らかであることを願い、滅びゆく命の美しさを尊び、苦痛を取り除くと言われています。
運命神ユークレクス
 アルタシアと出会い、その旅に同行していたとされている神です。ローザリア聖教の信仰神として祀られており、生きとし生けるものすべての運命を司ると伝えられています。彼の力は逆境に光明をもたらすと言われています。

"異形"

 大戦が勃発すると同時に、大陸各地から目撃情報が寄せられている、謎の多い存在です。その姿はおよそ人からかけ離れたもので、黒い靄や泥をまとい、目にしたものには根源的な恐怖を与えると言われています。彼らは《災厄の門》の深淵に染められたものたちと呼ばれ、このことから再び《災厄の門》が開いたのではという憶測が飛び交っています。
 彼らの正体は、"命の絶望"そのものです。憎悪、嫉妬、悪意——それらが"深い絶望"へと転じる時、命は"異形"へと成り果ててしまいます。肉体や自我は崩壊し、魂は捻じ曲げられ、二度と元に戻ることはありません。奇跡でも、起きない限りは。
 彼らはそこに存在するだけで、病魔や不幸、死といった災厄を振りまきます。見つけ次第、速やかな討伐が求められます。ですが心してください。深淵と対峙する時、あなたもまた深淵に滑り落ちる可能性があることを。